パライバトルマリン
|
![]() |
||
鉱物名 | トルマリン | 和名 | 藍玉 |
化学組成 | - | 誕生石 | 10月 |
結晶系 | 六方晶系 | 硬度 | 7-7.5 |
比重 | 3.04-3.07 | 宝石言葉 | 希望 |
屈折率 | 1.61-1.65 複屈折 | 語源 | - |
一般処理 | - | 色 | 冴えたピーコックグリーン〜トルコブルー |
価格例
パライバトルマリンについて
トルマリンの中でも一際高評価を受けるのがパライバトルマリンで、中国の九寨溝の湖や、南国の海の色を思い出させる青緑のネオンのような独特のテリがあります。1989年以前から、このような色合いを呈したトルマリンは世界各地で産出されてはいたのですが、非常に小粒で品質が悪かったため、あまり取り上げられる事がありませんでした。銅による影響を受けるとパライバトルマリンのような鮮やかな青緑になるのです。
1989年以降、ブラジルのパライバ州から良質の結晶からカットされた宝石が世界の宝石市場に供給されると、従来のトルマリンと比較できない程の優れた価値を認められ、産出地であるパライバ州の名前が与えられました。採掘された当初は、採掘権をめぐって、裁判になりケースが相次ぎ、10年近くもまともに採掘されない状態が続きました。宝石市場でパライバのトルマリン鉱脈は枯渇してしまったとのうわさが根強く流れているのは、発見以来の10年間、主に鉱区の所有権を巡る争いが長引いて殆どまともな採掘活動が行なわれず、原石の供給が止まっていたと言う事情が背景にあります。そのため、良くも悪くも価格の高騰に拍車をかけました。
トルマリン自体は世界中で産出されるますが、銅成分を大量に含んだ『パライバトルマリン』の産地は、ブラジルの狭い地域(パライバ州とその近郊)に限定されます。その供給量は年々に減少を続けており、既に枯渇したとの噂も囁かれる程です。そのため、1ct単位の価格では最も高い宝石となっています。希少性と人気によるものです。
また、最近ではナイジェリアでも産出いたしますが、これは昔の大陸移動前の地形で、ブラジルのパライバ州と非常に近い場所にあったためと推測されていますが、ナイジェリア産は、加熱をしてあの美しい色を出しているため、全く別の扱いになります。