タンザナイト
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鉱物名 | ブルーゾイサイト | 和名 | 黝簾石(ゆうれんせき) |
化学組成 | 誕生石 | 12月 | |
結晶系 | 斜方晶系 | 硬度 | 6.5 |
比重 | 3.35 | 宝石言葉 | 誇り高き人 |
屈折率 | 1.688-1.70 | 語源 | 産地であるタンザニアより |
一般処理 | 加熱 | 色 | 青-紫 |
価格例
タンザナイトについて
1967年東アフリカのタンザニアのアルーシャ地区で、ルビーを探していたマニュエル・ト・スーザーという人により、それまで採掘されていた不透明のピンク色や緑色とは全く別種の青色のゾイサイトが発見されました。当初はサファイアと勘違いされたようですが、すぐに別の鉱物であるゾイサイトと鑑別されました。それまでゾイサイトで宝石用に使える原石の発見がなく、しかも美しい青色をしていたため、タンザニアの夕暮れの空の色と喩えられたタンザナイトは、アメリカの有名宝石会社ティファニーによって産出地を由来とするタンザナイトという名称が与えられ、大体的にキャンペーンとして販売されました。具体的にはゾイサイトという宝石の中でも青色のものをさし正式名称をブルーゾイサイトといいます。しかしながら、ティファニーのキャンペーンにより現在でもタンザニアという名称のほうが有名です。
発見当初は、加熱処理を行わない状態でも美しいタンザナイトとなる原石が得られましたが、現在は100%に近い比率で加熱処理されており、非加熱の宝石を探す事は困難です。
今では12月の誕生石にもなっており、アメリカをはじめ世界中で人気を博しています。しかしながら、もともとタンザニア以外での産出は非常に少なく、しかもアメリカでよく売れるため、最近では日本での価格が少し上がっています。
タンザナイトの特徴
タンザナイトは宝石の中でもかなり傷がつきやすい部類に入ります。しかもへき開性という衝撃に対してもろい性質を持つので、大切に扱わないと割れてしまったり、欠けてしまうといったことにもなりかねません。超音波洗浄器などに入れるのはもってのほかです。また、タンザナイトは多色性という特徴を持っており、見る角度によって青色や紫色が強くなる宝石です。この特長により、ブルーサファイアとの鑑別が容易であるといえます。