シルバーは非常に人気が高く価格が安いので手が出しやすいですが、扱いが非常に難しい貴金属です。

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シルバー(銀)

シルバーについて硫化反応による変色塩化反応による変色
シルバーの変色防止に関しての誤った知識シルバーに関する知識
シルバーのケア商品の紹介

シルバー(銀)について

銀は金やプラチナと違い、原子的に安定していません。すぐに化学変化を起こしてしまい変色します。 日ごろのお手入れが必要だということを認識しておきましょう。 銀が酸化するといいますが、実際には銀は高い温度に加熱しなければ、通常の状態では酸化しません。
銀の変色のほとんどは硫化ですが、塩化反応もまれに起こります。

硫化反応による変色

銀は空気中の硫化ガス(硫黄ガス)と化学反応(硫化反応)し、表面に硫化銀の皮膜を作り変色してしまいます。 硫化銀の皮膜の厚さによって、薄いときは黄色、次に茶褐色に変わり、更に皮膜が厚くなると黒色になります。 硫黄温泉に銀を浸けた場合には急激に硫化反応が起こり、紫色に変色します。 市販の入浴剤で硫酸ナトリウムや硫酸塩などの硫黄分が入っている場合も同じように変色します。 他には特殊なところで卵や、玉ねぎといった食品の影響で変色を起こすこともあります。

■硫化反応を引き起こす身近なものの例
パーマ液 成分に硫黄化合物やアンモニアが含まれており、銀に付くと硫化反応を おこし黒く変色します。
化粧品 含まれている界面活性剤に硫黄分があり、変色の原因になります。 化粧品には、水分と油分が同時に含まれていますが、この水分と油分を分離させず乳化させることが必要なため、 界面活性剤が含まれています。ヘアーシャンプー、台所洗剤の主成分として界面活性剤が含まれていますので、 これも銀の変色の原因になります。
ゴム製品 輪ゴム等のゴム製品(合成ゴムも含む)は、ゴムの伸縮性を良くするために添加されている硫黄化合物と空気中の水分が反応して、 硫化ガスに変わり銀を変色します。
ゴム系接着剤 ケース、宝石箱の中にはゴム系の接着剤を使用しているものもあり、ゴム系接着剤から硫化ガスが常時発生し銀が変色します。

塩化反応による変色

  • 銀は塩素と化学反応(塩化反応)し、表面に塩化銀の皮膜を作り茶色に変色します。塩化銀皮膜は茶色の変色から次第に黒い変色へ変化していきます。 塩化銀皮膜は硬く安定した物質でシルバークリーナーでは取れません。研磨剤で磨くかシルバークロス(研磨布)で塩化銀皮膜をとるしかありません。

  • シルバークリーナーを使ってかえって変色を起こしてしまう事もあります。これは、一部の銀変色防止剤には塩素系有機溶剤が使われているものがあり、 銀と反応して塩化銀の被膜を作り、かえって黒くなってしまう場合があります。黒くなったので、液体シルバークリーナーに浸けると液から銀のアクセサリーを引き上げるときに、 液の表面に漂っている塩素と銀が反応してしまうためです。銀変色防止剤を選択する場合は十分注意が必要です。

  • 家庭用の漂白剤にも注意が必要です。家庭用の漂白剤のほとんどは塩素系で、やはり、塩素が銀と反応して塩化銀の硬い被膜をつくり、紫外線にあたると被膜が黒く変化します。 この被膜は、シルバークリーナーなどでは簡単に落とすことが出来ないので注意が必要です。

シルバー(銀)の変色防止に関しての誤った知識

  • シルバーのアクセサリーの変色を気にして、たまにしか身に着けない方も多いようですが、 なぜか、これは逆で使用せずにほったらかしにすることで、 いつのまにか硫化してしまっている場合が多いようです。

  • 透明なジッパーつきのポリ袋に宝飾品や銀のアクセサリーを入れることは結構日常、 メーカー、卸、小売の段階で頻繁に行われています。 ジッパー付きポリ袋なら機密性がある程度あるので、銀のアクセサリーを入れておくと、 外部の雰囲気から遮断されるので変色を防げると、つい勘違いしてしまいます。 少しくらいなら関係しているかもしれませんが、実際にはさほど変わりません。

  • シルバー研磨クロス(布)というものがあり、表面皮膜を簡単に研磨出来るのですが、 ひたすら延々とこすっていつまでたっても布が黒くなるんですが…… と勘違いされている方が多いので注意が必要です。あくまでも研磨クロスなので、 表面を研磨してその研磨したシルバーの粉が布についているのです。 こすっていれば永遠に布が黒くなっていき(金属の粉は黒くなる)、 相当時間はかかりますがいずれはなくなってしまいます。(ちょっと極端ですね)

シルバー(銀)に関する知識

  • 通常貴金属は、百分率ではなくて千分率で表します。1000分の925(銀の含有量が92.5%)の純度の銀を、 スターリングシルバーと言います。これは、sterling=「英国貨幣の」と言う意味が示すとおり、 もともとはイギリスの古くからの貨幣習慣から由来したものです。 Silver925の場合残りの75(7.5%)は銅を割金にします。 割金の銅の方が硬いので銅分が多いほど硬い材料になります。 品位925の銀合金は、優れた性質を持っており、貨幣用としてはもとより、 装飾用、工業用と、さまざまな分野で使用されています。

  • 銀は金・プラチナなどよりも光の反射率は高く、金属中で最高である。 そのため、プラチナなどのやや黒っぽい光り方にたいして、白く光るように見えます。 可視光線に対する反射率は90%、赤外線は98%を反射します。 磨けば鏡の様に光るので変色しやすい特徴もあるが、古来より珍重されて来た貴金属です。

  • 銀は金、プラチナを含めた3種のなかで、最も柔らかいため傷が付きやすく、 女性の肌の手入れの様に、正しい手入れ方法が必要です。 しかし、仮に200年前のアンティークシルバーでも、良い銀磨き製品を使い正しいお手入れをすれば、 いつでも作った時そのままの状態に戻すことが可能なのが銀製品の特徴です。

  • 金は毒物には反応しないが、銀は毒物に瞬時に反応して黒く変色するので、 中世の王族や貴族が食器として銀器を珍重したのは、食べ物や飲み物に毒が入っていると銀の食器が黒く変色して、 食べ物に毒が入っていると簡単に見破れた為、毒殺防止に大変効果があったのも1つの理由です。 しかし実際は、銀食器はすぐに変色するので、常日頃から手間がかかるが、 当家ではこれほどきれいに管理を出来る従順な家臣がいるというのを自慢するためのものだったようです。

  • 西洋だけでなく、東洋でも中国や韓国で長寿のお祝いに純銀の箸を贈る習慣があるのも同じ理由が過去にあり、 それが長寿のお祝いに変化したものだと言われています。
    また、銀には微生物や細菌の繁殖をおさえる殺菌作用もありますので、 食中毒になり難いという経験則からも食器に銀が珍重された理由もあるようです。 実際に、韓国では食堂でも日本のように割り箸を使うのではなく銀のお箸を洗って使用しています。

  • 赤ちゃんが産まれたらお祝いに銀のスプーンを送ることは、日本でも行われていますが、 銀の食器は裕福な生活の象徴で、「彼は口に銀のスプーンをくわえて生れてきた」と言う表現が西洋にはありますが、 これは「彼は生れながらに金持ちに生れた」の意味なので、 赤ちゃんに銀のスプーンをプレゼントするのは将来お金に困らない裕福な生活が出来る様にとの願いを込めたことが理由で、 たいへん喜ばれます。

  • 銀は管楽器に使用したりメッキを施したりすると音色が大変向上する性質も持っております。 フルートに銀メッキをするのは装飾的意味よりも音色が良くなることが理由です。 また、銀は電気抵抗が金属の中で一番低く電気が通りやすい、熱の伝導率も金よりも良い、 高周波も銀が一番特性が良いなど装飾以外にも多くの優れた特性を持っています。

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